加齢による膝の痛み

「年だからもう仕方がないですよ。」加齢に伴う膝の痛みをこのように言われて諦めてしまっている人が多いようです。

それでは『何故、歳を取ると膝が痛くなるのか?』が分かれば、その痛みの対策ができて膝が痛くなるのを防げるのではないでしょうか?回復院ではそのように考えております。

加齢による膝の痛みとは?

膝関節の『軟骨』と『半月板』の減少

70%以上が水分でできている『軟骨』と『半月板』ですが、加齢でみずみずしさが減少します。それにより『軟骨』と『半月板』自体も減少してしまいます。また体重や過去の怪我などの負担が蓄積される事でも減少します。

骨と骨とがあたらないようにクッションの役割をしている『軟骨』と『半月板』の減少により、骨と骨の摩擦が生じてしまい、痛みが発生してしまうようになるのです。

膝関節周辺の筋力の低下

膝は筋肉によって守られています。『大腿直筋』・『大腿二頭筋』などの筋肉が加齢により衰えてしまいます。すると膝には、歩くだけでも体重の2~3倍の重さが掛かると言われていますので、膝を守っている筋力の低下は、十分に衝撃を和らげる事ができなってしまうのです。

それにより膝の関節内では炎症が生じ、痛みが発生してしまうようになるのです。

背中が曲がってくる事の影響

加齢により背中が丸くなった方も膝に痛みが出やすくなります。

①まず背中が丸くなる事で、②頭の重さの重心を取る為に骨盤が後ろに倒れてしまいます。③すると今度は、倒れた骨盤のバランスを取る為に、股関節が外に開き、ガニ股になります。④更にガニ股のバランスを取る為に膝が外側に突き出すように曲がってしまいます。

こうなると膝の内側に負担が掛かり、軟骨や内側半月板が摩擦で減少、その結果O脚変形が進行し、痛みが発生してしまうようになるのです。進行すると骨同士がぶつかり痛みが酷くなります。また反対の外側は余分なすき間が生じるので、水が溜まりやすくなってしまいます。

変形性膝関節症とは?

膝に痛みがある方や、水が溜まる方が病院で一番多く診断される病気です。「歩く時に痛い」・「階段の昇り降りで痛い」・「椅子から立つ時が痛い」・「痛くてしゃがめない」、など様々です。

特徴的な状態として、O脚変形している事です。原因は、上でお話しした通り、『加齢による軟骨・半月板の減少』、『筋力の低下』、『姿勢の悪化』また『肥満』や『激し過ぎる運動』、『外傷』など様々あります。従いまして「これをしたから変形性膝関節症になった」という特定の原因がある訳ではありません。

診断については、お医者さんの問診や見た目の形状、触って痛いかなどの問診、そしてレントゲン検査などですぐに判明しますが、それは症状がかなり進んだ場合です。最初の頃は、骨と骨の隙間は正常でも軟骨や半月板の減少や炎症などはレントゲン検査では判明しない事もありますので、それが判明できるMRI検査をする事もあります。

治療については、症状の軽い順から
・安静
・減量などの生活習慣の改善指導
・湿布
・痛み止めなどの飲み薬の服用
・リハビリ・運動療法
・電気・温熱療法
・杖やサポーター、足底板などの装具療法
・軟骨成分(ヒアルロン酸など)の注入
・ステロイド剤や局所麻酔の注射
・水を抜く
・骨を切除する手術
・人工関節に交換する手術
などがあります。
(必ずしもこの順番でという訳ではありません)